私自身、以前から北海道で暮らしてみたいという希望がありました。鹿追町には住んでいた場所と同じ空気感があり、緑が豊かで人も優しく、辺りにはシカやキツネがいて、観光地までいかなくてもすぐ近くにパンフレットで見たような景色が広がっていることに感動しました。移住してからはスノーボードやラフティングなど、ずっとやってみたかったことにもチャレンジしています。
鹿追町は地元のようにまったり落ち着ける場所で、新しい体験ができる魅力ある地域だと感じ、鹿追町を選びました。
鹿追町は、北海道の屋根といわれる日高山脈と大雪山系を境として太平洋に広がる十勝平野の北西部に位置しています。
畑作・酪農を中心とした農業を基幹産業とし、「土づくり」「草づくり」「牛づくり」を基本に土壌分析に基づく良質な飼料の生産向上や毎月の乳質検査による牛の健康状態・牛乳の品質向上、安定化を図る取り組みが行われています。酪農家一戸当たりの乳牛飼養頭数は他地域を大きく上回り約150頭、生産乳量は十勝でもトップクラスの年間約150万トンを誇ります。
鹿追町ではクリーン農業として、小麦・甜菜・馬鈴薯などを生産する畑作農家と飼料作物を生産する酪農(畜産)農家がお互いの畑を交換する「交換耕作」が地域全体で行われており、長期の輪作によって作られた堆肥などの有機物が多く含まれた畑で余分な農薬や化学肥料を使わず安心安全な作物を生産しています。
大雪山系の山麓地帯に位置し、然別湖周辺や平野部の一部地域を除いて大半は内陸性気候です。
気温が最も高いのは7月~8月ごろで、平均気温は22~25度ですが年によっては35度を超える猛暑日になることもあります。最も寒いのは1月~2月ごろで、平均気温は氷点下13度前後と十勝の中でも比較的冷え込みの弱い地域になりますが、時には氷点下20度を記録することもあります。
標高約800mの然別湖周辺では夏は30度近くに達する日もある反面、冬は氷点下30度を超える日もあり、一年の寒暖差が60度を越えるとても厳しい自然環境となっています。
然別湖は大雪山国立公園内にある唯一の自然湖として有名です。道内一高い場所にあるため「天空の湖」とも呼ばれることもあります。
周囲を1,000m級の山々と波打ち際まで広がる貴重な自然に囲まれ、夏~秋にはカヌーや登山など、冬にはしかりべつ湖コタンといった自然や地形を活かしたアウトドアやイベントが体験できます。
また、北海道を代表する洋画家「神田日勝」の力強い作品が楽しめる神田日勝記念美術館、5つの展示室に絵画をはじめとした約150点あまりの美術品が楽しめる福原記念美術館と小さい町ながら2つの美術館があり、十勝に根差した絵画や美術品を楽しむために毎年多くの観光客が訪れます。